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世界遺産を巡りたい
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次世代ネットワークは目や耳で感じるネットワーク品質が大事

富士通は6月5日、次世代ネットワーク(NGN)の運用管理・品質管理ソフトウェア「Proactnes II V01」(プロアクトネス ツー)の販売を同日から開始すると発表した。

 Proactnes II V01は、IP化された次世代ネットワークのサービスに求められる新たな品質要件・サービス要件に応えるためのネットワークサービス管理ソフトウェア。 IP電話の音声、VODの映像、業務アプリケーションのデータなど、多種多様なサービスのデータが混在することが予想される次世代ネットワークでは、それぞれのサービスの要件に応じたネットワーク品質管理が必要になる。例えば、音声通信の品質を最優先で保証し、映像通信にその次点の優先度を割り当てる、といった具合だ。
写真 富士通 ネットワーク管理ソリューション事業部 事業部長 野村豊夫氏

 こうした課題に対してProactnes II V01が提供するソリューションについて、同社 ネットワーク管理ソリューション事業部事業部長野村豊夫氏は次のように説明する。「音声通信や映像通信のサービス品質では、リアルタイム性が重要となる。また音声通信に関していえば、ネットワーク品質の監視では把握しにくいエコーやノイズなど、エンドユーザーの体感レベルでしか検知できない「体感品質」が課題だ。また、回線の単位ではなく、ユーザーの単位でサービス品質を管理する必要もある。Proactnes II V01は、ネットワーク品質劣化のリアルタイム検知、サービスとユーザーごとの検知により、こうした課題の解決を支援する」(野村氏)
NGN時代の新ネットワーク管理ソフトウェアを発売、富士通

 同製品は、ネットワークの品質管理を行う「Proactnes II QM V01」と、運用管理を行う「Proactnes II NM V01」で構成される。品質管理機能はさらに、「ネットワーク故障検知ソフトウェア」「音声品質管理ソフトウェア」「トラフィック測定ソフトウェア」に分かれる。
写真 富士通 ネットワーク管理ソリューション事業部 プロジェクト部長 水田一生氏

 同製品は専用ハードウェアを必要とせず、一定のスペックを満たす汎用サーバーにインストールし、ネットワークに接続して使用する。ネットワーク上を流れるすべてのデータをリアルタイムに解析し、ネットワーク品質劣化によりユーザーの体感品質に問題が生じたと判断すると、どのユーザーのサービスにどの程度の品質劣化が生じているかをリアルタイムに通知する。同社 ネットワーク管理ソリューション事業部 プロジェクト部長水田一生氏は、「他社製のネットワーク監視製品は障害が発生してから検知するまで早くても5分、中には1時間以上かかるものもある。Proactnes II QM V01は、リアルタイムにユーザーごとの問題を検知し『見える化』できる」と同ソフトウェアの強みを強調する。








いよいよNGNという言葉が本格的になってきました。 ネットワークエンジニアの私としては、ちょっと解説したくなってしまいましたので、簡単に説明したいと思います。

そもそも、この良く聞くNGNってなんぞやという方の為に、簡単な解説をしたいと思います。
固定電話のように安心で高い信頼性を持ち、なおかつIPネットワークの自由度を目指した、次世代のネットワークです。

NGNというのは、簡単に言うと、これからは、IP網を使って、いろんなことができますよという、事です。


今、私たちの身の回りには、さまざまなネットワークが混在しています。固定電話、携帯電話、専用線、IP-VPNや広域イーサネット、そしてインターネットなど、それぞれが個別の技術に支えられ、機能しています。

例えば、固定電話は「音声」による通信を目的としたネットワークです。クリアな通話が保証され、なおかつ途中で途切れることは、ほとんどありません。しかし、高い品質が保証されているのは音声データに限ってのこと。画像などのデータを扱うとなると、とたんに事情が変わってきます。かつてはダイヤルアップ接続でインターネットにつないでいたのですが、スピードが遅いなど、何かとイライラさせられました。しかし、固定電話網は単に「音声以外の高速データ通信を行うのに不向きだった」というだけのこと。品質の問題ではありません。

では、「データ通信」を目的としたインターネットはどうでしょう。今ではFTTH、ADSLなどのブロードバンドが普及し、手頃な料金で、大容量のデータ転送も高速で行えるようになりました。

しかし、インターネットでは通信の品質に対する保証がありません。たとえ「ADSL○○メガ」という契約でインターネットに接続していたとしても、そのスピードはあくまでも「ベストエフォート」。つまり、理論値では、○○メガとか、とかいっていますが、一度にたくさんの人が同じ回線を使っていたりすると、そのスピードは激減してしまうのですね。

実際、100Mといってもスピード測定をすると、30Mしか出ていなかったりしますよね。

また、セキュリティの面でも様々な問題があります。例えば、データが不正に盗み見られる危険性も含んでいますし、保証や安全面では弱いのがインターネットの最大の弱点と言えるでしょう。

そこで企業は、「多少高くても安全で安定した通信環境」を求めて、専用回線を利用したり、IP-VPN/高速イーサネット、あるいはインターネットVPNを使うなどして、信頼性の高いネットワークを作ることになります。

VPNとは、例えば、1つの企業で東京と大阪の2つの拠点があったとしたときに、この拠点間をつなぐ(情報をやりとりする)のに、インターネットを介さずに、もう一本別の線を使うことです。通常のインターネットであれば、普通の人からアクセスされてしまい、安全性が落ちるのですが、VPNであれば、この東京と大阪の拠点以外の人からはアクセスができません。

しかし、このVPNを作るには、自社でネットワークエンジニアを雇ったり、専用のルータやスイッチなど高価なネットワーク機器が必要であったり、かつ煩雑な各機器の設定が必要であったりと、ユーザ側の負担は大きいのが現状です。

NGNはいうなれば既存のネットワークの「いいとこ取り」をしたネットワーク。専用線のように10Mbpsなら10Mbpsの帯域を常に保証するメニューが用意されているので、インターネットのように、トラフィック混雑による速度が低下する心配がありません。また、基幹データは専用線で、一般のメールは公衆回線を使って…と、今までネットワークサービスを使い分けしていたところを、NGNならすべて通信がひとつのネットワークで可能になるわけですから、ユーザは「今、どんな回線を使っているか」、「インターネットなのか専用線なのか」ということすら、意識することがなくなるのです。

さらに、今までユーザ側の個別のネットワーク機器が行っていた制御を、NGNはネットワーク側で用意することができるので、イントラネットを構成しているルータ・スイッチなどの装置を減らすことができます。また、「何をつなぐか」で、できることも違ってきます。具体的なサービスについては、まだこれからという段階ですが、かなり自由度の高いネットワークになるだろうと言われています。

また、IPv4からIPv6になることことにより、不足していたIPアドレス問題が、一気に解決されるのです。

もちろん、このような状況ができればネットワークエンジニアにかかる不足問題も多少はよくなっていくでしょう。




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  1. 2008/06/06(金) 11:25:16|
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